夫婦のリビング
リビングルームとは、どんな部屋なんでしょうか。使用目的がはっきりしていないのが「リビング」です。
解り易く考えるには、「その部屋で何をしますか」と自問自答することですが、「リビングですること」は多岐に渡り、人によって何をするかが全然違う部屋となります。家族でも違います。
そんな難しいリビングですが、一つ言えることがあります。それは、「家族が集まる場所」ということです。これは、どの家庭でも共通だと思います。
そんな中、視点を変えて「夫婦のリビング」という見方をしてみたいと思います。
夫婦のみで利用するリビングという意味です。夫婦が集まる場所という見方もできます。とは言っても二人ですが・・・
一世帯の場合、子供が寝てしまえばリビングに残るのは夫婦だけとなります。
これで家族のリビングは、夫婦のリビングに早変わりです。
この夫婦のリビングでは会話やお酒を飲んだり、音楽を楽しんだり、映画を見たり、読書をしたり、ゲームをしたりといろいろなことが行われます。
夫婦が集まってリビングという空間を楽しめる時間は「夜」ですね。
「子供」という邪魔者がいないわけですから、子供の前では話せないことやホラー映画を見たりすることもできます。
子供には「目が悪くなるからゲームはダメ!」と言っていたお母さんとお父さんが二人でピコピコと楽しむことも出来てしまいます。
いろいろな家庭がありますが、夫婦の時間はできるだけ大切にしたいですね。
何をしていても、同じ空間にいる時間を長くすることが大切なように思います。
リビングは会話をするだけの場所ではありません。同じ空間と時間を共有することがリビングの存在する意味だと思います。
リビングに集まることによってお互いの気配を感じられます。コミュニケーションも取り易いですが、一緒に生活しているという親近感が持てます。
夫婦の絆、家族の絆はみんなの存在を感じられる空間があって、はじめて生まれるのではないでしょうか。
各個人が個室にこもっていたのでは、一緒に生活している意味はありません。
ただの同居人となってしまいます。親近感など感じようもありません。
同じ空間と時間を共有してみんなで仲良く暮らしましょう。
家族みんなが仲良く暮すには「夫婦のリビング」が必要です。夫婦だけで過ごせる時間と場所が必要です。いちゃつく必要はないと思いますが、夫婦だけの会話や楽しみを夫婦のリビングでできるように家を造りたいですね。
家庭円満は夫婦円満が第一条件です。
●これから家を新築される方へ
夫婦のリビングは、家族のリビングの兼用で良いわけですが、二世帯住宅では、なかなか夫婦だけで、リビングを使うというわけには行きません。
多くの場合、寝室が夫婦のリビングとなると思います。こんな時は少しゆとりのある寝室にしたいですね。できれば、子世帯のリビングが欲しいです。
そうすれば、夜は夫婦のリビングとなります。昼間は子供のプレールームでしょうけどね。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは、リビングを大人の雰囲気で造るということです。
子供合せのリビングでは、夜、夫婦のリビングとして雰囲気が良くありません。リビングに子供の物を置かないようにしましょう。子供には置き場所を決めて片付けさせる習慣を付けさせましょう。そうすれば、気持ち良く、夫婦のリビングを楽しめると思います。
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